最低男に恋をして。




ドライでクール。


ジィっと真横の彼女を見たら
「な、なにっ!?」
顔を赤くさせて目をキョロキョロ動かしている。



これはクールな反応なのだろうか?
むしろホットだろ、これは。


「っあ、ねぇみてみてっ!!」

鞄をゴソゴソあさって取り出したのは20点満点中12点の小テスト。


…これは、はたして良い点数なのか?


「なかなか頑張ったっしょ!」

しかも、誇示してる。

大して良くないのに。



「ねぇ褒めてよ~」

腕を掴んで引っ張る茉莉子の頭を軽く叩いてやると満足そうにその手を離した。


急に無くなった温もりが寂しくてその肩を引き寄せれば
ムフフと、笑う。