最低男に恋をして。




「あ、あの!!
私が…並んでたんですけど…」

話しかけたときに向けられた鋭い目にオドオドしながら
言葉をつなぐ。


負けるな!!私っ、
茉莉子ちゃんを守るため…



「お前、
そっち行けばいいだろ。
カウンター空いてんだろ?」

「は、はい?」
「ちょっと!!悟っ」

なに、この男…?


私に、邪魔だと?

「俺は茉莉子に用あんだよ」
「わ、わ、私だって!!」

「ちょ、ちょっと…」

2人でギャンギャン言い合っていると…
「高橋さんっ!!」

後ろからピシャリと
鋭い声が響く。


「あ、はい…」

茉莉子ちゃんが後ろに呼び出されてなにやら注意されてる様子。




タケイ チサト、一生の不覚。

私のせいで茉莉子ちゃんが、
怒られてしまった…。