最低男に恋をして。




「やだよ~」

ギュッと悟にしがみついた。

こんなに好きなんだもん。
絶対失いたくない。

「ごめん。」

「悟っ」

嫌だ。別れたくない!!

しがみつく力を
思い切り強めた。


「いや…だから…その…。

誕生日は、茉莉子が…あれだよ」

「やだよぉ…
別れたくないよ…」
「誰が別れるかバカっ!!」

急に大真面目な顔になった悟は真っ直ぐ私を見た。













「お前が思ってる以上に、
俺は、お前に惚れてんだ!!」