最低男に恋をして。




「ちょ…」

実験室に入ると同時に慶が私を抱きしめた。

「なに?どうした?」

最近気づいたこと、もう一つ。

悟は
妙に甘えん坊なときがある。


「悟く~ん?お昼食べよ。」

頭を撫でると
私の肩に頭をうずめた。

もの凄く可愛いんだ。



だけど…







「っいた」

首筋に僅かな痛みが走る。


「っあ!!また付けた!?」

水道のところにある鏡にうつる私には、
首にくっきりとキスマークがついていた。


「さーとーるー!!」

振り返ると同時にキス。



水道台に座るように立つ私の腰をしっかり支えて
片手が胸の膨らみに触れた。