1、2、3…。 心の中でゆっくり数を数える。 確かに、3人。 でも… 首を振って考え直す。 加奈子は、 『私の知り合い全員呼ぶ』 と確かに言っていた。 「加奈子の知り合い…全員?」 「そうよ。」 加奈子に友達が少ないのは重々承知しているつもりだった。 ……んだけど。 「加奈子、 友達1人しか居ないの?」 思わず声を潜めた。