「待ってるよ…でも… 欲しい…」 「っは!?」 高嶺悟の、メアドが欲しい。 会えない夏休み。 せめて、声だけでも聞きたい。 だけど、 素直に言えなくて もじもじして俯くばかり。 「あ…いや、あの… 俺は、お前を… なんつぅか、あの…… …大切にしたいんだ」 「はい?」 驚いて目を見開いた。 だって… 大切にしたいって…… 「あ、わりぃ。 なんか…変なこと言った」 立ち上がろうとした彼の腕を掴んだ。