「 お待たせ。」 「 ありがとう。」 蛍ちゃんが淹れてくれた紅茶は甘くもなく苦くもなく私の好きな味だった。 「 美味しい?」 「 とても美味しいです。」 「 良かった。ちょっとは落ち着いたかな?」 コク。 なぜか声が出なかったので頷くだけしか出来なかった。 「 ゆっくりでいいの。話したくないなら話さなくてもいい。でも話した方が楽だと思うから。」 「 ………今日、担任に呼び出されて…」 「 うん。」