「 苺。昨日遅かったわね。どこに行ってたの?ちゃんと塾にいったの?」


「 ちゃんと塾行ったわよ。塾の帰りに友達に本返しに行ったら話が盛り上がって遅くなっちゃったの。」


朝からお母さんはお怒りのようだ。
まぁ当たり前か。あんな遅くまで帰らなかったの初めてだし。


「 母さん朝から怒ったら苺が可哀想だろ?苺、これからはちゃんと速めに帰ってくるんだぞ?」


お父さんナイス!


「 お父さん、苺ももう高校3年生なんですよ?ちょっと甘すぎませんか?」


確かにお父さんは私に物凄く甘い。
テストの点が悪くても怒らないし、昨日みたいに帰りが遅くなっても怒らない。


だから私はお母さんよりお父さんの方が好きだったりする。