「 じゃあ、失礼します。今日はありがとうございました、では。」 「 待って。」 「 へ?」 ちゅ。 「 へ?」 今なにが起こった。 なにが起こったんだ。 「 じゃあまた明日。放課後迎えに行く。」 祐司さんは何事もなかったように颯爽と車で走り帰った。 ちょっと待て、今唇に何か触れませんでしたか。 柔らかいものが触れませんでしたか。 さっきのドアップの祐司さんは一体なんですか。 もしかして、 もしかして………