ちょっとだけ嘘をついた。 あの大学は行きたくなかった。でもこれ以上お母さんの弱いところを見たくないんだ。 「 ………ありがとう。」 お母さんは私の目を見て綺麗に笑った。 私の目はお母さんに似たのかも。 「 明日学校に退学届けを一緒に届けに行きましょうね。」 「 うん。」 「 苺、明日学校行ったら一緒にご飯食べに行ってお買い物しようね。」 「 本当に!?嬉しい!」 「 ファッションショーに出るんですもの。ちゃんとファッションについて学びに行かないと!」