「 苺。」 いきなりお母さんが私を呼んだ。 「 びっくりした。どうしたの?」 するとお母さんは私の顔をを申し訳なさそうに見た。 「 ごめんね、今までごめんなさい。 苺、一生懸命頑張ってたのにね。 お母さんがあの大学に行けなんて言わなかったら苺は怖い目を見ずにすんだのにね。」 お母さんの目には涙が溜まっていた。 「 お母さん、私は大丈夫だから。お母さんは私をわかってくれるって信じてたから。 実は私もあの大学行きたかったの。 だからお母さんが謝ることない。」