心のどこかで裕美ががんばってるう、とか言いながらやってくるのではないかと、心のどこかで期待しながら。




でも彼女が来ないことなど、ケンジはわかっていた。


でもそう思わないと、今にも心が崩れそうであった。




そしてケンジは、いくつかの大学を受け、東京のある中堅私立大学に合格した。