「お前、名をなんと言う。」


「あたしの名…わからない。」


わからない?記憶をなくしたのか


「おい。人間、嘘をつくなよ、ココにいるのは全て王候補だ。この後、記憶がありましたじゃ済まされないからな。」


「あたし、本当に…分からないの、あたしは誰…なの」


本当に記憶がなさそうだな…。


「おい、お前ら全員ちょっとこい。人間、お前は少し休んでいると良い。」


人間は俺の顔をゆっくりと見て頷いた。



「いい子だ。」



といい、人間は眠りについた。