* 王子と契約彼女 *





「(本当の彼女じゃないけど‥いいよね?おめでとうって言いに行くくらい‥‥‥)」



「お化け屋敷、よかったよぉ♪もう、抱き着いちゃって///キャー///」



優くんのところへたどり着くと、誰か女の子が優くんに話しかけていた。

私は優くんに近づかず、少し離れた場所で話を聞く。



「(この前私を誘ってくれたお化け屋敷の話‥?)」

「思い出すだけで‥キャー///」



女の子は頬に両手をあて、顔を赤らめて興奮している。



「あ‥なな!」



私が頭を真っ白にして立ち尽くしていると、優くんが私に気づいて近づいて来た。



「じゃね、優くん」



女の子は一回私を見た後、行ってしまった。



「やったぜー☆」



優くんは私に向かってすごく喜んだ笑顔を見せた。



「お、おめでとう♪!」



ここは無理してでも笑った。



「あ、そうだ!お化け屋敷行けなかったから、今度の花火大会行かない?」

「あ‥」



普通だったらすごく嬉しいはずなのに、今は気持ちがすごく辛いと感じた。



「ごめん、花火大会も真由美とちかと行くんだ‥」

「まぢかぁ‥残念。。ま、仕方ないな‥(泣)」



私は苦し紛れに嘘をついてしまった。



「夏川ー!」



すると遠くから先生が優くんを呼ぶ。



「あ、行かなきゃ‥また後でなっ」



優くんは走って行ってしまった。
私は真由美とちかにも何も言わず、そのまま学校から出た。