* 王子と契約彼女 *





「「キャー!夏川センパーイ!」」



試合がはじまり、リードを握ったのは優くんだった。

体育館中が優くんのファンの歓声に包まれる。

相手チームの中にも優くんファンがいて、まさかの優くんを応援してる。

と、優くんのボールは相手チームに奪われてしまった。



「「いやぁぁあああ!!」」



優くんのファンの悲鳴がうるさいほど響いた。



「あ!」



真由美が小さく言った。

相手チームに取られたボールは、北山くんがキャッチ。



「北山くん、がんばってぇー!‥‥ハッ///」



真由美は大きな声で北山くんを応援したものの、優くんファンの歓声は止んでいたため、真由美の声だけが体育館中に響いた。

そんな状況を理解した真由美は顔を真っ赤に染めている。

そんな真由美の声を聞いたからか、北山くんはボールをネットに入れ、まずは1点リード。



「「やったぁぁぁああああ!」」



うちの学校の応援団は一気に盛り上がった。



‥‥‥‥‥




そして、次は相手チームに点を取られ、また次はうちの学校が点を取り‥と互角の戦いは続く。



‥‥‥‥‥



そして、ついに最後のセットがはじまった。

はじめにリードしたのは、相手チーム。



「がんばって!!」



私も優くんのファンに負けず劣らずの声で応援した。


そして、



ピーッ‥



「「やったぁぁぁあああああ!」」



うちの学校のみんなが立ち上がり、ハイタッチする。

そう、うちの学校が勝ったのだ。



「「夏川センパーイ!!!」」



最後に点を入れたのは、優くんだった。



「私、行ってくる!」



すぐさま真由美は北山くんの元へ向かった。



「‥ななも行きなよ!」



ちかは私の背中を押す。



「でも‥私は‥‥‥」

「ほらっ!」



もう一度背中を押してくれたちかに、



「‥行ってくる!」



私は優くんの元へ向かった。