これからは気を付けた方が良いな。
下手に詮索をして、宮久保を不快な想いにはさせたくないし。
「ご飯は栄養を考えてね。あと、雑誌はちゃんと読む物と読まない物に分けてね」
帰り際、家の前で宮久保は俺に念を押した。
「分かってる。これからは気を付けるから、大丈夫だ」
「ちゃんと続くのかなぁ……」
「大丈夫だって。俺を信じろ」
宮久保は頬を赤らめて言う。
「だって……散らばってた雑誌の中に、女の人の裸が写ってる物があったし……。普通、女の子が家に来るのなら、前以て片付けておくでしょ?」
「え? み、見たのか! あれを……」
少しは片付けておけば良かった。
妙な空気が出来上り、数秒の沈黙が続く。
「やっぱり、男の子は……ああいうのが好きなの?」
沈黙を破ったのは、そんな宮久保の言葉だった。
「し、知らねぇよ!」
とてつもなく恥ずかしくなって、顔を真赤にして俺は怒鳴った。
「まあ、男の子だからしょうがないかもしれないけど……」
「お、おう。まあな」
「次からは気を付けなよ?」
「分かってるって」
「じゃあね」
「ああ、じゃあな」
宮久保は夕日の照り付ける道を、自転車で走って行った。
♪
夏休みが終わっても、暑い日射しが止む事はなかった。
いったい、この暑さはいつまで続くのだろう。
野球部の夏の総体は県大会まで進んだ訳だし、きっと練習量が増える筈だ。
そう思うと、とても憂鬱になってくる。
「なあなあ、綾人。夏休みの間に宮久保と何があったんだよ?」
野球部の朝練を終えた後、まだ人気の少ない渡り廊下で、蓮は陽気な態度で話し掛けて来た。
「何もねぇよ」
「嘘だぁ。夏休み前までは、気まずそうにしてたくせに」
「まあ……夏休みの間に、宮久保が俺の家に来て、何回か飯を作ってくれた事はあった……けどな……」
冷やし中華を食べた日以来、宮久保はよく俺の家に来ては、飯を作ってくれる様になった。
下手に詮索をして、宮久保を不快な想いにはさせたくないし。
「ご飯は栄養を考えてね。あと、雑誌はちゃんと読む物と読まない物に分けてね」
帰り際、家の前で宮久保は俺に念を押した。
「分かってる。これからは気を付けるから、大丈夫だ」
「ちゃんと続くのかなぁ……」
「大丈夫だって。俺を信じろ」
宮久保は頬を赤らめて言う。
「だって……散らばってた雑誌の中に、女の人の裸が写ってる物があったし……。普通、女の子が家に来るのなら、前以て片付けておくでしょ?」
「え? み、見たのか! あれを……」
少しは片付けておけば良かった。
妙な空気が出来上り、数秒の沈黙が続く。
「やっぱり、男の子は……ああいうのが好きなの?」
沈黙を破ったのは、そんな宮久保の言葉だった。
「し、知らねぇよ!」
とてつもなく恥ずかしくなって、顔を真赤にして俺は怒鳴った。
「まあ、男の子だからしょうがないかもしれないけど……」
「お、おう。まあな」
「次からは気を付けなよ?」
「分かってるって」
「じゃあね」
「ああ、じゃあな」
宮久保は夕日の照り付ける道を、自転車で走って行った。
♪
夏休みが終わっても、暑い日射しが止む事はなかった。
いったい、この暑さはいつまで続くのだろう。
野球部の夏の総体は県大会まで進んだ訳だし、きっと練習量が増える筈だ。
そう思うと、とても憂鬱になってくる。
「なあなあ、綾人。夏休みの間に宮久保と何があったんだよ?」
野球部の朝練を終えた後、まだ人気の少ない渡り廊下で、蓮は陽気な態度で話し掛けて来た。
「何もねぇよ」
「嘘だぁ。夏休み前までは、気まずそうにしてたくせに」
「まあ……夏休みの間に、宮久保が俺の家に来て、何回か飯を作ってくれた事はあった……けどな……」
冷やし中華を食べた日以来、宮久保はよく俺の家に来ては、飯を作ってくれる様になった。

