「凛~!!」
迷っていると、健の声が聞こえた。
「助けて~!!」
笑いをこらえながら叫んだ。
そんな反応してくるかな・・・・?
「「凛!!!」」
数分後、見つけてもらった。
って虎組の組長も一緒だったんだ。
「大丈夫か?怪我は?」
健があたしの顔を覗き込んだ。
「大丈夫。」
怪我どころか、もう楽しすぎ。
「でも、さっき・・・。」
虎組の組長、信じたんだ。
組長なら、もっと見破ってよ・・・。
「冗談。でも・・・見つけてくれてありがとう。」
あたしは、嬉しかった。
暗闇の中でも見つけてくれたことに。

