「だから、姉貴の代わりにあたしが組長になった。それだけの話。」


「お互い、事情持ちか。」


「まぁ。でも、あんたといっしょにしないでよね!」


「あんたって・・・俺、龍哉ってこの前名乗っただろ?」


「聞いたことない。」


名前で呼ぶとか無理。
姉貴の元彼は別として。


「じゃあ、もう寝る。」


あたしは明日のことも考えて寝ようと思った。
でも、さっきもそう思ったんだけど、寝れなかったからこいつとしゃべってたのか。


「じゃー俺、しばらくここにいる。」


「好きにすれば。」


あたしは彼を気にせず、目を閉じた。

さっきまでのは嘘のように、すぐに眠った。