「今、あたしの仲間が逃げないように、見張ってる。」 ・・・・人質か。 きたねぇまね、してんじゃねぇよ。 「返してほしかったら、いつもの場所にきな。」 そう言い残して、去っていった。 今頃、センコーたち、大騒ぎしてんだろうな。 それと、あたしを探してるだろう。 「どうするんだ?」 「行くよ、もちろん。」 いつもの場所、ちゃんと分かってるし。 あいつら・・・・・あたしが誰かも覚えてねぇってことは、きっとそこまでの強さは持っていないはず。 「でも、お前・・・・。」 「これで、最後だから。」