龍哉は、案外早く見つかった。 廊下を一人で歩いていた。 「龍哉!」 この名前を呼ぶのも久しぶりかもしれない。 「話、あんだけど。」 そう言い出したのは、龍哉だった。 あたしと龍哉は、こっそりと学校を抜け出して 話をすることにした。 着いたのは、龍哉の家。 龍哉の家に入ると、コーラをあたしに渡して イスに二人とも座った。