「これで、おしまいや。俺は遠くから、凛の幸せ、祈っとるで。」 壱夜はスタスタと歩いていった。 「壱夜!ありがとう。」 「がんばりや。」 彼は後ろを振り返らず そう告げていった。 壱夜、ほんとうにありがとう。 「じゃあ、帰りますか。俺の家。」 「そろそろ引っ越してよ。ボロい。」 「相変わらず、毒舌だな~。」 あたし・・・・ 龍哉に言おうと思う。 あたしが知ってしまった事実を。