あたしが今、いるのは


姉貴の墓の前。


寂しくなったら、よく来る場所。


みんな覚えてないかもしれないけど、
組のみんなでここで手合わせたこともあった。



「姉貴、生きてる意味ってあたしにあるのか・・・?」


あたしの心はもう折れていた。

さっき奈美に電話しちゃって、

奈美をもっと困らせて。



あたしって、ほんと馬鹿だよな。



「凛・・・・?」


あたしを呼ぶ声がした。


・・・・・奈美と健と龍哉だ。