BlackLove


・・・


けっこー走ったけど、

まだ見つからない。

ったく、

あの野郎・・・・。



諦めていると、

ベンチに座っている龍哉がいた。


あたしはすぐに龍哉の元へ行った。


「龍哉!!!」


「凛!!??どうしてここに・・・?」


「龍哉の馬鹿!!」


「はぁ?」


「どうして、自分の悲しさだけ隠そうとするの?そりゃあ、あたし達、組長だからあんまり弱みとか見せらんないけど、友達とかには見せてもいいんじゃない?」


あたしも完璧な人間になろうとしてたから。
龍哉みたいに。


でも・・・・


完璧な人間なんていないって気がついたから。
みんなに気づかされたから。