「奈美、大丈夫。」


奈美とは、組の副長的存在。
おとなしいけど、しっかりしてる子。
昔からの付き合い。

あたしの親友でもある。


「そろそろどっかの窓口に相談したら?」


「いや、いいんだ。あんな家、着替え取りに行くのにしか必要ねぇから。」



身支度品とか普段使うものはこの組の中に移した。


着替えは、ちょっと・・・・。


「分かった。今日さ、妹来るかもしれないから、帰るね。」


「うん、心配かけてごめん。」


奈美はそっとドアを開けて外に出て行った。