遊園地も出て、 ゆっくり歩き出した。 なんか、昔のこと思い出しちゃった。 捨てた過去なのに 記憶だけは残っていた。 複雑だなぁ。 「高倉~。」 後ろから小さな声が聞こえた。 寂しさのあまり、空耳か。 笑えてくるよ。 「り、凛!!!」 今度ははっきり聞こえた。 つい、振り返ってしまった。 真後ろに龍哉がいた。 驚きだ。