そして、今の状況なのですが・・・・


気まずい。


「てめぇ、最悪だな。」


龍哉が大樹の胸ぐらを掴んだ。


「龍哉!!!!もういいの!!!!」


龍哉はそっと手を離した。



「凛、あの後、男子恐怖症になったぐらい、傷ついたんだよ?でも・・・・凛は泣かなかった。あたしが初めて見た涙は、お姉さんが亡くなられたときだった。凛は・・・・誰よりも強くなろうとしてた。」



奈美・・・・・


ちゃんとあたしのこと見ててくれたんだね。


奈美はあたしのすべてを知っているようで。




「俺のこと、信じたのが悪いんだよ。」


大樹・・・・


変わってないね・・・・・。