「聞きたいことは2つ。

お前は俺たちの敵か?味方か?」


「鬼と通じてるのよ?


敵にきまってるじゃない。」


「テナ!?」

「圭、落ち着け。


今のは聞くまでもなく解ってたが一応確認のためだ。」


「もう1つの質問は何かしら?」


「テナ、お前はどうしたい?」


「…え?」


「今までみたいに俺たちと一緒にいたいか、居たくないか。


どっちだ?」


「さっきも言ったけど私は敵で…」

「知ってる。

それはさっき聞いた。

質問の答えは2択。

一緒にいたいか。

一緒に居たくないか。」


「貴方…ズルいわね。」


「答えは?」


「貴方たちの敵として一緒に過ごしてたのに、楽しくて、あんなに笑ったりしたのは初めてだった。

この前の時も、貴方たちが学校を抜けて、昼休みも戻ってこなかった時、初めて寂しいって感じた。」

テナから涙が流れる。

「今まで何度もこの世界に召喚されたけど、悪魔としての私を受け入れてもらえたのは初めてで、だから、嬉しくて…」

「…テナ。」

圭がテナの肩を抱く。


「だから…

だから…一緒に居たいわよ!


一緒に居たくないなんて、嘘でも言えるわけないじゃない!!」



ドゴォンッ、


テナの答えと共に、圭の部屋の屋根が吹き飛んだ。