「何!?」

翡翠が驚く。

「敵は火…いや、熱?」

幸大が言う。

「どちらも同じだ…

槍が燃え上がるほどの高熱…

いったい何なんだ、こいつらは…」


翡翠が動揺する。

「火なら水で何とかなるが、熱ならそうはいかない。」

幸大が言う。

「どういうことだ?」



『オオオオオオォォォォ』

黒い何かが再び襲いかかる。

「こういうことさ。

アクア・クリピウス《水の盾》」

青い魔方陣が現れた。

影が魔方陣にぶつかる。

ジュゥゥゥゥゥゥ、

盾が煙を出して消え始める。

「水は高熱で気体に変わる。

熱には効果的な攻撃はない。」


「だが、そもそも熱を扱う妖怪など…」

『オオオオオオォォォォ』


「な!?」

翡翠の真上から影が襲いかかる。


「ルクス・クリピウス《光の盾》」


幸大がガードする。


バゴンッ、

床が抜けた。



「うわっ!?」

「くっ!?」


ドサンッ、

「ここは?」

翡翠が言う。

「地下みたいだな。」


ゴウッ、

「な!?

落ちてきた穴が塞がったぞ!?」

翡翠が言う。

「畳み掛ける気だ。」


ボウッ、

二人は炎に包まれた。

「アクア・フェリオ《水の一撃》」


バシュッ、

ジュゥゥゥゥゥゥ、

「炎の勢い以上の高熱が炎を包んでるみたいだな。


この力、威力。」


「やはり、神か!?」

翡翠が言う。