「でもダーリン…首切られたら死にますよね?」


「人間はな。


酒呑童子は妖怪の中でもトップレベルの力だ。


首を斬られて死ぬ方がおかしい。」


「幸大は勝てるの?」

圭が言う。


「奴の首を昔斬った奴は退魔師でもなければ魔法使いでもない。

ただの一般人だ。

そんな奴に寝首をかかれる奴に負けるわけがないだろ。」


幸大が言う。

「この話はこれ以上しても意味がないわね。」

テナが言う。

「まぁな。

敵がわかっても対処法もなければ居所も掴めてない。


この話はいったんやめよう。」

幸大が言う。


「そう言えば、圭とテナの寝床はどうしますの?」

可鈴が言う。

「あ…。」

圭が戸惑う。

「私は幸大と一緒にこの部屋に寝ようかしら。」

テナが言う。

「な!?

テナ、何言ってんのよ!!」

圭が言う。

「圭もここに泊まれば良いじゃない。」

テナが言う。


「いや、そんなに泊まれないって。

布団もないし。


さすがに同じ布団ってのは問題があるし…」


幸大が言う。


「あら、私は幸大と同じ布団で良いわよ?


むしろ、そっちのほうが良いわ。」


テナが言う。