「竜ちゃんへ

竜ちゃん、元気ですか?

私達は
離れて良かったんでしょうか?

竜ちゃんの抜けた
私と薫くんは
なんだか
しおれている気がします。

私は未だに
心の空白が埋まりません。

竜ちゃん、という
名前を思い出すだけで

私の中で
喜びが満ち溢れます。

どうしてもっと早く
気が付かなかったのか
自分自身葛藤してる
日々です。

会いたいと思っても
昔の様に
竜ちゃんを思うだけで
私の足は
すくんでしまうの。

もし竜ちゃんが
壊したくない幸せの中に居たら…
私は死んでしまうかもしれない。

違う形の幸せを
考えようとしても

私の頭は
竜ちゃんの笑顔しか
浮かばない。

竜ちゃんが望むなら
私は今の幸せなんて
いらない。

竜ちゃんが望むなら
今すぐにでも
会いに行くのに。

竜ちゃんと私が
一番身近な人だって
誰にもわからなくてもいい。

私だけがわかってればいい。

もし本当に
願ってくれるなら

夢でいいから
私に会いにきてね。

私、
ずっと待ってるから。

・・・弥生。」

(完)