でも外でずっと抱き合ってるわけにもいかないから


「とりあえず中入って」






優美を部屋に入れた








「…優美
どうしてきたの?」



「うーん
丁度隆の家の前を通ったから」








「…そうなんだ」






「ふふっ嘘だよ

本当は隆が心配だったから」



汗かいてる



そう言って優美は俺の汗を拭いた





「また何か隠してるの?」






「…ううん

実は俺今親から逃げてるんだ


家出してきたから…


俺の家なんて誰もこないからもしかしたら
親かと思った」




すると優美は優しく俺の手を握ってくれた






「ねぇ優美…

あれやって?」




「しょうがないなぁ

…おいで、隆」






俺は優美に抱き締められた