「にゃあーん…」


憤慨していると、後ろでラプが退屈げに鳴いた。

ラプは水が嫌いだから週に一回程度しかお風呂には入らないんだけど、今日は何故か進んで自分から入ってきて、ずっとアタシたちを眺めてる。


一体どうしたのかしら、と考えていると、ペガサスが小さな声でぼそり。



「それにしてもいい眺めです…」

「……」



そう言ったヤツの目線は、薄着になったアタシの、決して大きくはない、…む、



「ニ゛ャアアアア゛アア!!」

「ギャーーーーーッ!!」




ああ、ラプ、そういうことだったの…。




ヘンタイペガサスは見事に顔に三本の爪痕を残された。

傷跡にせっけんが染みてわめいてるペガサスの上で、ラプは誇らしげににゃあんと鳴く。



ラプ、アタシ、一生アンタについてくわ…!!!