「ところで僕のお昼ごはんは?」


図々しくもそう訊ねてテーブルを見渡したペガサス。

そういえば忘れてたわ。



「ラプンツェルのお魚もらったら」

「シャー」

「そんな酷い王子なのに」


羽もろともがっくり肩を落とす。

コイツがいると静かに食事なんてものは出来なさそうね…。


まあラプが食い散らかしてる時点で無理なんだけど。



「でも喋れてるし完璧な呪いではないようね」

「そうなんです?」

「普通そういう動物にされる類いの呪いは人間の言葉なんて喋れなくなるもの」

「お、恐ろしい…」


一瞬今ここでかけてやろうかと思ったけど、それは言わないでおく。


それより早く戻してやってさよならする方が断然早いわ。