「危ないですって~」

「アンタが変なこと言うからでしょ!」


余裕綽々な態度がうざったいったらありゃしない。

アタシがほぼ叫ぶように言うと、ペガサスは降りてきてこてんと首を傾げた。



「変なこと?」

「ケッコン!」

「変じゃないじゃないですかぁ」

「変よ!嫌だし!何でケッコン!?」

「何でって…」


困ったように眉を下げるペガサス。

眉っていうか眉ないししゅんとしてるだけだけど。



「…ああ」


その表情で、気付いた。

呪いを解きたいんだ。

ここいらでよく囁かれる、ある噂。


呪いは、魔女と結婚すれば解ける。