「なるほど。んじゃ、それでいこう!早速、今日の夜は?」

「今日の夜は、特になかったと思う」

「よし、昼に入ってる仕事は、うまくいけば5時くらいには終わるし、また連絡するな!」

嬉しそうな泉を見て、私も嬉しくなってきた。



筋をわたれば会社はすぐというところまできた。

「泉君、会社までもうすこしやし」

「わかった・・・気をつけてな!」

少し寂しそうだが、泉は笑って手を振った。

「うん、じゃ、また後でね」

「後で」

そういうと、ぎゅっと抱きしめてきて、一瞬だけ、軽くキスをしてきた。

「また、後でな!」

顔が真っ赤になった。
こんな外で!なんてことを!

「もぉ!ここ、外!・・・後でね!」

深呼吸をしながら、会社へと向かった。



「おはようございまーす」

会社に到着した。仕事場について、ドアを開けて中に入ると、みんながいっせいにこっちを向いてきた。

「?おはようございます」

みんながひそひそとこっちを見ながらしゃべっていた。

なんだなんだ?なんか変でないか?

席について、PCを立ち上げた。
会社の中の雰囲気がなんだか変だと思いつつ、仕事をした。