「な、何?」

真っ赤になっている奈緒。お風呂上りで肌はすべすべしている。
バスタオルから覗く肌は、白く透き通っていてきれいだ。

「奈緒・・・」

名前を呼んで、抱きしめた。
いい匂いがする。
奈緒の心臓がどきどきいっているのが伝わった。

「奈緒」

もう一度、耳元で名前を囁く。
奈緒の体が少し反応した。

「可愛いよ」

そう言って、軽く、唇を重ねた。
やさしく、優しく。

「・・・・っん・・・ふっ・・・・・・・」

長い長いキス。
髪を撫で、頬を撫で、腕を撫でた。
奈緒の体がぴくん、と動く。

「・・・っはぁ・・・・はぁ・・・・」

奈緒の息が少し荒い。
余計に、理性が保てなくなる。

「だめ、だめだめ」

頭をぶるぶる振った。
この先に進んでしまいたいが、そうしたら、奈緒がどう思うか。
まだ出会ってほんの数日。
嫌がるかも知れない。

「いず・・み・・・・く・・・・っ」

名前を呼ばれた。
それだけなのに、脳が麻痺したようにしびれた。
気づけばまた、奈緒に唇を重ねていた。
だめだとわかっていても、とめられなくなるとわかっていても、体が奈緒を求めた。

とまれ、とまれ、とまれ、とまれ。

離さなければいけない、まだだめだ。
そう思っているのに、とまらない。
舌を入れ、奈緒に絡める。
奈緒の体が反応する。

「はぁ!・・・・っ・・・・」

唇を離すと、奈緒は必死で息をした。