***** 泉's View *****

急いで服を脱いでお風呂に入った。
正直、なんでこんなに照れるんだか、さっぱりわからなかった。

お湯を出して、シャワーを浴びた。

今まで、付き合った彼女の家に行っても、こんな照れるなんて感覚はなかったな。
初めての時は、緊張したけど。
でも、こんな感覚じゃなかった。

頭を洗い、体を洗って、顔も洗った。

「・・・っはぁ・・・」

熱いお湯を頭からかぶり、顔が赤くなっているのが、お風呂のせいになるよう、できるだけかぶった。


ドアを開けて、バスタオルを取る。
体を拭いて、着替えようと思ったとき、気づいた。

・・・き、着替えだすの忘れてた・・・
着替えの入ったバッグは奈緒の横。
今まで、別に裸を見られたことがないわけじゃないし、何をそんな緊張することがあるってんだ。大丈夫、問題ない、問題ない。

バスタオルを腰に巻いて、部屋に戻る。
振り向くなよ、振り向くなよー・・・

願いもむなしく、バッグを取った瞬間に、奈緒がこっちを向いた。

「あ、お風呂あがっ・・・・・・!!!!!!!!!」

奈緒があわててテレビの方を向いた。
耳まで真っ赤になっているのがわかった。
かわいい。
ってあかん。そんなんいうてる場合やない。
急いで着替えを取って服を着た。

バスタオルで頭を拭きながら、奈緒の顔を顔を覗き込んだ。

「ひぁ!」

真っ赤な顔で見つめてくる奈緒。

「お、お風呂入ってきたら?」

「う、うん」

奈緒は、ぱたぱたと、バスタオルを持って、お風呂に走りこんでいった。