***** 泉's View *****

ベッドに倒れこむようにして、奈緒は眠った。
正直、今の自分の顔はキット変な顔をしている。
そう確信があった。

なんだよ、こいつ。
しっかりしてると思ったら。
急にこんな無防備になって。


・・・・すっげ、可愛いかった。


「奈緒、風邪ひく」

そういって奈緒をまっすぐに寝かせ、布団をかけてやった。

「・・・で、俺はどこで寝ようか」

リビングにおいてあるソファは、一応ベッドにもなる。友人が泊まりにきたときなんかは、それをいつも使ってる。

「ん・・・」

奈緒が寝返りをうった。その表情がびっくりするほど可愛い。


やっべ、理性ふっとびそ・・・・


奈緒の寝顔を見れば見るほど、別の場所で寝るのが嫌になってきた。

「ま、お酒入ってたってことで」

誰に言うでもないが、言い訳のようにボソッと呟いて、奈緒の隣にもぐりこんだ。

「なーお」

返事があるとは思ってなかった。ただ、呼んでみたかった。

「んー・・・すーー・・・・・」

ころん、と奈緒が、俺のほうに寝返りをうってきた。
顔が目の前にある。
無防備に、可愛い寝顔を向けてきた。