今回の高松は、高瀬とともにゲストとしての扱いを受けるので、ピースの2人は別室待機になるらしく、専用に控え室が用意されていた。
「お、あった。ここやここ」
【ピース】の紙が張ってあった控え室を発見すると、軽くノックして、中に入った。
「よー。高瀬。お待たせ」
一緒に引っ張られて中に入る。中には、相方の高瀬の姿と、気の弱そうなスーツ姿の男性の姿があった。
「あ、ほんまにきた」
けらけらと笑う高瀬に、あたりまえやろ!と陽気に突っ込んでいた。
「もしかして、その子が噂の奈緒ちゃん?」
そうそう、と高松が私の腰に手を回してきた。
「俺のいとしのマイハニー、伏見奈緒ちゃん」
「誰がマイハニーやねん」
腰にまわしていた手と、頭を同時にチョップする。
「おー!さすがやな。高松に突っ込めるとは」
高瀬が楽しそうに笑う。
「でも、なんでお前、奈緒ちゃんのこと知ってんねん」
不思議そうに高松が聞く。
「いや、だってお前が急に奈緒ちゃんの分のチケットを用意しろって言い出したってマネージャーがあせっててや。今やそこここで、奈緒ちゃんチョー有名人」
一気に血の気が引いていった。
やっぱり、こいつと一緒に居ると、ろくなことがない!
ちっと舌打ちしていると、マネージャーらしきスーツの男の人がチケットを差し出してきた。
「ごめんね、急に本番直前で取ったってのもあって、少し後ろの方で申し訳ないんやけど」
すまなそう言う。とんでもない!と私は首を横に振った。
「もともと、こいつが無理言うたのが悪いんですし」
頭を軽くパシッと叩く。
「ひっで。俺のせいかよ!」
「そうやん、ちゃんと素直に、仕事に行けばよかったのに、駄々こねるから!」
「お、あった。ここやここ」
【ピース】の紙が張ってあった控え室を発見すると、軽くノックして、中に入った。
「よー。高瀬。お待たせ」
一緒に引っ張られて中に入る。中には、相方の高瀬の姿と、気の弱そうなスーツ姿の男性の姿があった。
「あ、ほんまにきた」
けらけらと笑う高瀬に、あたりまえやろ!と陽気に突っ込んでいた。
「もしかして、その子が噂の奈緒ちゃん?」
そうそう、と高松が私の腰に手を回してきた。
「俺のいとしのマイハニー、伏見奈緒ちゃん」
「誰がマイハニーやねん」
腰にまわしていた手と、頭を同時にチョップする。
「おー!さすがやな。高松に突っ込めるとは」
高瀬が楽しそうに笑う。
「でも、なんでお前、奈緒ちゃんのこと知ってんねん」
不思議そうに高松が聞く。
「いや、だってお前が急に奈緒ちゃんの分のチケットを用意しろって言い出したってマネージャーがあせっててや。今やそこここで、奈緒ちゃんチョー有名人」
一気に血の気が引いていった。
やっぱり、こいつと一緒に居ると、ろくなことがない!
ちっと舌打ちしていると、マネージャーらしきスーツの男の人がチケットを差し出してきた。
「ごめんね、急に本番直前で取ったってのもあって、少し後ろの方で申し訳ないんやけど」
すまなそう言う。とんでもない!と私は首を横に振った。
「もともと、こいつが無理言うたのが悪いんですし」
頭を軽くパシッと叩く。
「ひっで。俺のせいかよ!」
「そうやん、ちゃんと素直に、仕事に行けばよかったのに、駄々こねるから!」


