「泉さん?どーしたんですかー?」
愛の声にブチ切れ寸前になる。
こいつのせいで、奈緒に…!
「出る準備してくれ。もう、家出ないと行けないから」
静かに低い声で、怒りを抑えながら愛に言った。愛は気づいていないのか、は~い、と甘ったるい返事を返してきた。
ばたばたと出かける準備をする。
5分くらいで準備は整った。
「おい、もう出られるか?」
リビングにいたメンバー全員に聞いた。
「あ、大丈夫っす」
鬼無の声に全員が頷いた。なんとなく、堺からの電話を受けたあとの泉が焦っているというのは、雰囲気から感じ取った。
急いで全員を部屋の外に出す。家の鍵を閉めて、エレベーターを呼ぶ。
「じゃ、悪いけど俺、用があるから。八十場と鬼無は、また後でな!」
そう言って、1Fについた瞬間に、猛ダッシュでマンションを飛び出した。
ごめん、奈緒。ごめん、ごめん、ごめん!
何度も心の中では謝った。
何度も何度も。
何とか、待ち合わせ場所だった、チケット売り場に到着した。約束の時間からは、すでに30分以上が経過していた。
きょろきょろと、辺りを見回してみるが、奈緒の姿はどこにもなかった。
もう一度、携帯を取り出して電話してみたが、やはりつながらない。
「・・・っそ!」
チケット売り場の販売員の人に、聞いてみた。
「あの、すいません。30分くらい前だと思うんですけど、ここにショートカットの背がこんくらいの女の子、きませんでしたか?」
「さぁ・・・・、あ、ねぇ、こんな子、見かけた?」
販売員の人は別のスタッフにも確認してくれた。
「あ、もしかしてあの子かな?なんか、あそこのソファに座って、ずっと下向いてうつむいてた子がいたけど。確かその子もショートカットだったと思うけどな」
愛の声にブチ切れ寸前になる。
こいつのせいで、奈緒に…!
「出る準備してくれ。もう、家出ないと行けないから」
静かに低い声で、怒りを抑えながら愛に言った。愛は気づいていないのか、は~い、と甘ったるい返事を返してきた。
ばたばたと出かける準備をする。
5分くらいで準備は整った。
「おい、もう出られるか?」
リビングにいたメンバー全員に聞いた。
「あ、大丈夫っす」
鬼無の声に全員が頷いた。なんとなく、堺からの電話を受けたあとの泉が焦っているというのは、雰囲気から感じ取った。
急いで全員を部屋の外に出す。家の鍵を閉めて、エレベーターを呼ぶ。
「じゃ、悪いけど俺、用があるから。八十場と鬼無は、また後でな!」
そう言って、1Fについた瞬間に、猛ダッシュでマンションを飛び出した。
ごめん、奈緒。ごめん、ごめん、ごめん!
何度も心の中では謝った。
何度も何度も。
何とか、待ち合わせ場所だった、チケット売り場に到着した。約束の時間からは、すでに30分以上が経過していた。
きょろきょろと、辺りを見回してみるが、奈緒の姿はどこにもなかった。
もう一度、携帯を取り出して電話してみたが、やはりつながらない。
「・・・っそ!」
チケット売り場の販売員の人に、聞いてみた。
「あの、すいません。30分くらい前だと思うんですけど、ここにショートカットの背がこんくらいの女の子、きませんでしたか?」
「さぁ・・・・、あ、ねぇ、こんな子、見かけた?」
販売員の人は別のスタッフにも確認してくれた。
「あ、もしかしてあの子かな?なんか、あそこのソファに座って、ずっと下向いてうつむいてた子がいたけど。確かその子もショートカットだったと思うけどな」


