***** 泉's View *****

インターホンが鳴った気がした。誰かが代わりに出てくれたみたいだ。
ま、いっか。ねむ・・・・・・

雑魚寝の状態で6人ともすやすやと眠りについていた。

「・・・・さ・・・・ず・・さん・・・・ぃずみさん・・・・・起きてください!泉さん!」

「んだよ、るせーなー。もうちょっと寝かせろって・・・」

「だめですよ、堺さんから電話です、ほら、早く出てください」

目を開けると、鬼無が俺に携帯を差し出していた。

「・・・香月か?」

体を起こして電話にでる。

『・・・要か?』

「どしたー、なんかあったか?」

のんきに電話にでた俺に、堺は静かに怒った声で聞いてきた。

『お前、今何してる』

「は?何って」

『何してるって聞いてんだよ』

堺に聞かれて、頭をぼりぼりかきながら家にいる、と答えた。

『お前、今日、奈緒ちゃんとの約束はどうした』

堺に言われて、ハッと目が覚めた。壁にかけてある時計を見ると、時間はすでに9時を余裕でまわっていた。

「お、俺!」

『奈緒ちゃんが、明日香の携帯に、俺に聞きたいことがあるって電話していきたんだよ』

「やっべー・・・完全に寝坊した!」

『一度、お前のマンションに行ったら、女がインターフォンに出たって言って、部屋番号間違ってたかもしれないから、教えてくれって電話だった』

「は?」

『お前、今どういう状況だ』

女が出たってなんだ?頭の中を?が飛び交った。昨日のカラオケが終わった後からのことを説明して、今、家に後輩と女の子がいることを伝えた。

『分かった。とにかく用意しろ。後でぶん殴られても、文句言うなよ』

「分かった」

そういうと、電話が切れた。