しばらくの間、お母さんのことをまつたかに話していた。まつたかも、別れる前までのことを、聞かせてくれた。

気づけば、12時を回っていた。

「あぁ、もう、こんな時間か」

まつたかは、腕時計で時間を確認して驚いた。

「あ、本当。もう、帰らないと」

「もう遅い。泊まっていきなさい」

「え?でも」

「なに、私の娘なんだ。また、遊びに来てくれないか。ゆうきがいてもいなくても。奈緒ちゃんだけできてくれていい」

手を握って見つめられる。

「親父!」

高松が割って入ってきた。

「はは、とにかく、今日はもう遅い。泊まっていきなさい」

そう言って、高松の部屋を出た。


「なんか、ずっとなぞだったことが、一気に今日でわかっちゃった」

はぁ、と天井を見上げた。

「俺はなんか、複雑や」

「なんで?」

「・・・俺は、奈緒と、半分血のつながりがあんねんで?しかも。俺は、奈緒のお兄ちゃん」

あぁ、と思い返した。

「俺、さすがに妹には手はだせん」

「そりゃそうだ」

そう言って、顔を見合わせて笑った。