あまり眠れなかった。
昨日の親父の態度が気になって仕方がなかった。

起き上がって、下へと降りていった。
親父と義母さん、それと、弟がいた。

「おはよう」

椅子に座ると、義母さんがコーヒーを入れてくれた。

「おはよう」

「兄さん、おはよう」

親父は無言だった。
沈黙が、その場に降りた。
じっと親父を見つめたが、なんの反応もなかった。


「ご馳走様、もう、仕事にいく時間やから」

「え?もう?」

「あぁ、ありがとう」