少し進んだところで、タクシーを拾って、泉の家へと急いだ。
マンションに到着して、部屋に入った。

「はぁ、緊張したー!」

心臓が、まだ少し、どきどきしている。

リビングに入り、荷物を置いた。
後ろから、泉が抱き付いてきた。

「なんかさ、この格好の奈緒に手をだしたら、いけないことしてるみたいな気分になるな」

そういって、髪を書き上げ、首筋を軽く舐めてきた。

「うひゃぁ!」

首をパシッと手で押さえる。
心臓が一気に高鳴った。

「な、なにする・・・・・・んっ」

泉のほうへ向いて、文句を言おうとすると、そのまま泉にキスをされてしまった。
泉のキスは気持ちよくて、つい、抗うのを忘れてしまう。

「っはぁ・・・・・・ん、はぁ・・・泉君!」

顔を真っ赤にして文句を言った。
泉は笑っていた。

「たまにはこういうのもいいかもしれんな。癖になりそう」

「・・・・くぅ、変態め!」

ぷりぷりと、頬をつねった。

「あはは、ごめんって。ごめん」

もう、と腕を組んで、じとっと泉を見た。
ふと、時計が目に入る。

「あぁ!い、泉君、時間、時間!」

「へ?ってあぁ!遅刻する!」

時刻はすでに45分を回っていた。

「そ、それじゃ俺、行ってくる!」

「うん。行ってらっしゃい!」

ばたばたと、泉は家を出て行った。