時間はまだ、8時を回ったばかりだ。
刑事さんたちが、マスコミを追っ払ってくれてはいたが、テレビには、まだ、家のマンションの入り口が映っているテレビ局が、いくつかあった。
「もー・・・勘弁してほしいかも・・・」
どうしたもんかと考えているとき、ふっと、以前、何人か住人の人が、裏から出て行っているのを思い出した。
「あ!もしかしたら!」
そう言って、外に出ようとすると、泉に止められた。
「あかんて!もしも、外に誰かおったらどうするん!」
確かに・・・と、少し考えて、あれこれクローゼットから引っ張り出した。
「ちょっと向こうむいとって!」
そう言って、泉を回れ右させる。
その間に、高校時代の制服と、以前、明日香にすすめられて購入したエクステをつけ、めがねもつけてみた。
「ねね、泉君、どうかな?」
そう言って、泉の前に立ってみた。
「・・・すっげ、まるっきり高校生みたい」
違和感のない高校生の姿をした私に驚く泉。
「まぁ、これでも、化粧次第で何歳かまったくわからんくなる、と、会社でも年齢不詳で言われてたしね。でも、25歳で高校生に見えるのって、なんか切ない・・・」
一人打ちひしがれていると、カシャっというシャッター音が聞こえた。
「え?」
ふっと泉の方を見ると、泉が携帯を構えていた。
「あ、ごめん。つい記念に」
「だめー!は、恥ずかしい!今すぐ消して!」
「いや、それは無理。それより、裏口、探すんやろ?」
泉に言われて、最初の目的を思い出した。
「そうやた。とりあえず、私、この格好やったら、外に出ても大丈夫やんな?」
確かに、と泉は頷いた。
刑事さんたちが、マスコミを追っ払ってくれてはいたが、テレビには、まだ、家のマンションの入り口が映っているテレビ局が、いくつかあった。
「もー・・・勘弁してほしいかも・・・」
どうしたもんかと考えているとき、ふっと、以前、何人か住人の人が、裏から出て行っているのを思い出した。
「あ!もしかしたら!」
そう言って、外に出ようとすると、泉に止められた。
「あかんて!もしも、外に誰かおったらどうするん!」
確かに・・・と、少し考えて、あれこれクローゼットから引っ張り出した。
「ちょっと向こうむいとって!」
そう言って、泉を回れ右させる。
その間に、高校時代の制服と、以前、明日香にすすめられて購入したエクステをつけ、めがねもつけてみた。
「ねね、泉君、どうかな?」
そう言って、泉の前に立ってみた。
「・・・すっげ、まるっきり高校生みたい」
違和感のない高校生の姿をした私に驚く泉。
「まぁ、これでも、化粧次第で何歳かまったくわからんくなる、と、会社でも年齢不詳で言われてたしね。でも、25歳で高校生に見えるのって、なんか切ない・・・」
一人打ちひしがれていると、カシャっというシャッター音が聞こえた。
「え?」
ふっと泉の方を見ると、泉が携帯を構えていた。
「あ、ごめん。つい記念に」
「だめー!は、恥ずかしい!今すぐ消して!」
「いや、それは無理。それより、裏口、探すんやろ?」
泉に言われて、最初の目的を思い出した。
「そうやた。とりあえず、私、この格好やったら、外に出ても大丈夫やんな?」
確かに、と泉は頷いた。


