「これ以上は、だめです。これ以上頼ったら、私は・・・・・・」
その後は言葉が続かなかった。
ただひたすら、辛かった。
こんなに人に優しくされているのに、自分は甘えることしかできない。なにも、自分ではできない。そんな無力な自分が、辛かった。
「また、デートしてください。ちゃんと笑えるようになる。そのとき、また」
辛い気持ちを押し殺して、笑おうとした。
うまく笑えているのか、自身がなかったが、それでも、今は。笑顔を作らなきゃいけない。そう思った。
「・・・今週末」
「え?」
「今週末の土曜の夜、あけといて」
「今週末の土曜?」
「仕事が終わった後、迎えに行く。そのとき、まだ、奈緒ちゃんが、心から笑えてなかったら。そんときは、俺は全力で今の彼氏から奪いにいく」
ドキン、と胸がなった。
「今週いっぱい。それでもまだ、悲しませるようなら。俺はそんなやつに、好きな子を渡したくない」
高松の言葉に、自分が今、どんな顔をしているのかわからなかった。
ただ、胸が痛かった。
「しっかり、俺のことも。見といてや」
そういって、高松は私の手を引いて、立ち上がらせた。
泉が好きなのに、高松の言葉に動揺して、胸が痛くなった。
「そうそう、お守りお守り」
そういうと、高松は携帯を取り出した。私と顔を並べる。
「はい、チーズ」
カシャっと電子音が鳴った。
高松は携帯を見て、うんうん、と頷いた。
「ほら、お守り。辛くなったらこれ見て。週末にならんでも、いつでも連絡くれていいで」
ニコニコ笑いながら、そういって、携帯を私に渡してきた。
ぎゅっと携帯を握り締める。ただ、一言だけ、ありがとう、とつぶやいた。
その後は言葉が続かなかった。
ただひたすら、辛かった。
こんなに人に優しくされているのに、自分は甘えることしかできない。なにも、自分ではできない。そんな無力な自分が、辛かった。
「また、デートしてください。ちゃんと笑えるようになる。そのとき、また」
辛い気持ちを押し殺して、笑おうとした。
うまく笑えているのか、自身がなかったが、それでも、今は。笑顔を作らなきゃいけない。そう思った。
「・・・今週末」
「え?」
「今週末の土曜の夜、あけといて」
「今週末の土曜?」
「仕事が終わった後、迎えに行く。そのとき、まだ、奈緒ちゃんが、心から笑えてなかったら。そんときは、俺は全力で今の彼氏から奪いにいく」
ドキン、と胸がなった。
「今週いっぱい。それでもまだ、悲しませるようなら。俺はそんなやつに、好きな子を渡したくない」
高松の言葉に、自分が今、どんな顔をしているのかわからなかった。
ただ、胸が痛かった。
「しっかり、俺のことも。見といてや」
そういって、高松は私の手を引いて、立ち上がらせた。
泉が好きなのに、高松の言葉に動揺して、胸が痛くなった。
「そうそう、お守りお守り」
そういうと、高松は携帯を取り出した。私と顔を並べる。
「はい、チーズ」
カシャっと電子音が鳴った。
高松は携帯を見て、うんうん、と頷いた。
「ほら、お守り。辛くなったらこれ見て。週末にならんでも、いつでも連絡くれていいで」
ニコニコ笑いながら、そういって、携帯を私に渡してきた。
ぎゅっと携帯を握り締める。ただ、一言だけ、ありがとう、とつぶやいた。


