「ステージ上で滑って転けた」 真顔で言う零斗にあたしの胸がキュンと締め付けられる。 「…っ…可愛い…」 「はぁ!? 可愛いって…!! やめろっ!!」 頬をぷくっと膨らませて、子供みたいに拗ねる零斗。 その姿に思わず笑みがこぼれてしまう。 「だって、すっごく可愛か…―」 その時、零斗が着ていた衣装をいきなり脱ぎ始め、あたしは驚いて目を見開いた。