「いや…。ちょっとな…。それより今日帰りマナとでもいいからよっていけ。お袋が飯作って待ってるから、八時ごろまでにはきてくれ。でないと俺の命がない。絶対こいよ。」 あの柚裡(ユリ)さんがそんな事を言うようには見えない。 あの日の帰りに、柚裡さんはあたしに、 「紗奈ちゃん!あたしまだ34なのよ。叔母さんなんてまだいやよぉ。せめて柚裡さんにしてね☆」 柚裡さんは満面の笑みで行ってきた。 あたしは断る事もできず、柚裡さんと呼ぶ事になった。