「海。そこにいるんだろ。でてこいよ。何もしない。話したいだけだ。俺馬鹿でごめんな。」
「…レージは馬鹿なんかじゃないよ…。」
「俺は大馬鹿ものだよ。」
あたしは直接レージの顔を見ずに木陰に隠れていう。
「蓮奈はな…。俺の義妹なんだ。俺の前の父親の愛人の子だ。俺より3つ下だ。俺の親父は資産家の息子でな。跡継ぎか必要だったんだ。だけど俺は馬鹿。たまたま俺の下には蓮奈がいた。蓮奈は俺と違って優秀だった。だから親父は蓮奈を跡継ぎにした。だけど蓮奈は愛人の子だった。そんな事がばれたら世間の目がいたかったんだろうな。だから俺が愛人の子だと親父は言い張った。そこから俺の人生はおかしくなった。俺のお袋はだんだんおかしくなった。本妻が愛人になってきていた。そんな状況にお袋は耐えきれなくなってついに家を出た。俺自身蓮奈のことをにくいと思った事は自然となかった。蓮奈に助けてと言われたら俺は助けた。俺たちが家を出てから数ヶ月がたったそんなある日。いきなり蓮奈から電話がかかってきた。俺は蓮奈の元へ行った。蓮奈はいきなり、菜摘を助けなきゃと言った。菜摘は蓮奈の親友だった。でもそのためには、蓮奈が跡をつぐといわなければならかった。蓮奈は今までにたくさんこの話をされてきたけど嫌だと言って断っていた。でももう限界だった。その日から蓮奈は葵として毎日人形のように生きていた。もう昔の蓮奈はもどってこない。そう菜摘に言われたんだ。けどどうしても信じられなくて蓮奈に菜摘と一緒に色々やったんだ。その期間が付き合ってた時期だ。蓮奈に言われて無理やり話を合わしたのが始まりだった。けどなにをしても蓮奈に心もどらなかったんだよ。それで今日菜摘と別れた。」
