外に向かっている面に壁がない。

代わりに上から下まで長~い格子がはまってる。

「牢屋っ!?」

他の面はごつごつの岩壁。

ドアも窓もない。

立ち上がる。

体が痛かったのは、床がかたかったせいらしい。

格子の面に近づく。

向こうがわに、碧い空がある。

その空に一つと、昇りかけの月が一つ。

はるか下には、海らしきものがある。

「もしかして、断崖絶壁にある牢屋ってこと?」

何でこんなとこに??